突然、大きな地震に襲われたとき、私たちは適切な行動がとれるでしょうか。
平成23年3月11日、東日本を襲った大地震。この震災により、多くの人々の大切な命と貴重な財産が失われました。東京消防庁では、震災直後から、都民に対して地震発生時の行動に関するアンケート調査を実施しました。その結果、火の元を確認すると回答した方が多く、身の安全を図ると回答した方が少ないことがわかりました。
地震が起きたときは、何よりも自分の命を守ること、そしてけがをしないことが大切です。緊急地震速報を受けたり、地震の揺れを感じたら、まず身の安全を最優先に行動しましょう。
火の始末は揺れが収まってから行いましょう。現在の都市ガスやプロパンガスは、震度5程度の揺れを感じると自動的にガスの供給を遮断するよう設定されています。また、石油ストーブなどにも対震自動消火装置を備えたものが普及しており、使用中の火気器具からの出火の危険性は低くなっています。万が一出火した場合でも、落ちついて対応すれば、揺れが収まってからでも十分消火することができます。
激しい揺れの中で慌てて火を消そうとすると、転倒したり鍋のお湯をかぶるなど、けがをする可能性があり、その後の避難や隣近所で協力して行う救出・救護活動などの重要な行動に速やかに移行できなくなります。
東京消防庁では、東日本大震災をはじめ、国内で発生した大きな地震の教訓を踏まえ、資料を作成しています。
地震時の行動については、「地震 その時10のポイント」を、また、地震被害の軽減に向け、「地震に対する10の備え」をあわせて活用してください。
「地震 その時10のポイント」
「地震に対する10の備え」
「地震発生! その時、どう動くか」
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